チキンによるチキンのための長期投資ブログ

やけくそになって有り金のほぼすべてを株式投資に投じてみました

ROEを維持できる企業

擬似債権の考え方を利用して銘柄を選ぶ場合、ROEが長年にわたって維持されることを前提に利回りを計算しています。
でも実際はそうなるわけではなく、”多くの”日本企業の平均といわれている7~8%に徐々に近づいていくとされています。
なので、

  • ROEが日本企業の平均値まで下がることを前提に計算するか、
  • もしくはROEが下がらない少数派の企業を探し出す

ことが必要になります。

今回はROEが下がらない企業はどんな企業か、について考えてみました。
私の考えている条件は、

  • ROEだけでなく、ROAも高い
  • 売上高、利益の成長率が高い
  • 配当などの株主還元に積極的

あたりではないかと考えています。

ROEだけでなく、ROAも高い

企業が稼いだお金を有利子負債の返済に充てるとするならば、仮に企業が無借金状態になったときでも、総資産に対する利益(ROA)が高かったので、ビジネスが順調であれば負債を返し終わるまでの間はROEROAの水準程度にしか下がりません。
総資産はそのままで、自己資本がつみあがり、負債が減っていくという状態です。

売上高、利益の成長率が高い

自社株買い、配当性向の変更、負債の返済、借り入れ、増資などを行わない場合は、現状のROEを維持するためにはROE×内部留保率よりも大きな利益の成長が必要です。この数字を満たしている企業はROEは下がりません。(例えば、ROE20%で配当性向40%(内部留保率60%)の場合は利益の成長が12%あれば、ROEは低下しない)

配当などの株主還元に積極的

これは高いROEを維持するために自己資本を減らしてしまうことによりROEを維持する方法です。
ROEは維持できるかも知れませんが、もし企業の規模の成長を期待して投資したいのであれば、過剰な配当や自社株買いによってROEを維持しているような企業は避けたい、というのが私の考えです。
自社株買いは、自社の株価があまりにも割安で、解散価値を下回っているような場合には有効であると思うのですが、PBRが3倍とかで評価されている企業が、下方修正の開示と同時に自社株買いを発表していたりするのをみると、タイミングは今じゃないだろって思います。企業自体が帳簿に記載されている価格よりも高い価格で資産を買い戻していることになるので、企業価値を下げることになるのではないかと思うからです。

 


以上の観点から、私が高ROEの銘柄を買うときには、ROAも高いか、売上高、利益の伸びはROEに見合うくらい高いか、株主資本を減らすことで維持しようとしていないか、を(一応)確認するようにしています。

 

ブログランキングに参加しています!クリックお願いします<(__)>

コメントもお気軽にお願いします!

にほんブログ村 株ブログ 株 中長期投資へ
にほんブログ村