データアプリケーションをROEの推移から将来の株価を予測する
データアプリケーションは、有利子負債がなく、資本を蓄積している企業で、年々ROE、ROA共に減少していく傾向にあります。
今回は利益は成長しないものと仮定して、将来のROEの推移と、推定したROEから将来の株価を推定してみます。
自己資本は、自社株買いなどを行わないものとして、毎年利益のうち、内部留保にまわしたものが自己資本としてつみあがるものとします。
ROEとPBEは比例して評価される傾向があります。
http://www.tr.mufg.jp/houjin/jutaku/pdf/u201503_1.pdf
今回は厳密な計算はせず、PBRの推定には、こちらにあるPBRの計算式を簡単にして、PBR=0.2*ROE-1の計算式を利用します。
データアプリケーションの数値データは四季報に記載されているものを利用します。(内部留保率は利益と配当から計算)
- 総資産 2,721
- 自己資本 2,195
- 自己資本比率 80.7%
- 有利子負債 0
- 内部留保率 85%
- ROE 17.7% 予16.4%
- ROA 14.6% 予13.2%
- 連16. 3 2,291 548 555 397 121.9 18
- 連17. 3予 2,350 500 500 360 119.5 18
- 連18. 3予 2,500 550 550 400 132.8 18
ほぼ暗算ですが、計算した結果はこうなりました。
自己資本 | 利益 | ROE | BPS | 推定PBR | 推定株価 |
---|---|---|---|---|---|
2,195 | 397 | 18% | 728.9 | 2.6 | 1895 |
2,195+(397*85%) | 397 | 15.6% | 835.6 | 2.1 | 1671 |
2,195+(397*85%)×2 | 397 | 13.8% | 946.8 | 1.8 | 1704 |
2,195+(397*85%)×3 | 397 | 12.4% | 1058.3 | 1.5 | 1587 |
自分でも意外だったのですが、なんということでしょう!ROEの低下により年々推定される株価が下がっていくではないですか!やはりROEの現状維持、もしくはROEの低下を抑えることが株価の向上には必要なようです。確実に一株当たりの資産を積み上げられる企業という意味では魅力的なんですが、もうちょっと考えないとだめですね。
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